熊本・阿蘇地方巡検調査

2016年4月14日に熊本県および大分県周辺で発生し、最大震度7を観測した熊本地震の震源地周辺において、巡検をおこないました。   

  

2019年11月13日から3日間の日程で熊本および阿蘇地方を中心に、熊本地震で発生した地表変位の現在の様子を確認しました。   

  

地震発生から3年以上が経過し、当時の様子を残す地形は不明瞭になっていますが、断層によってずれた「あぜ」、横ずれ断層の断面、複数回の断層活動が見られる露頭等の痕跡を観察しました。   

  

また、道路には地震後に発生した予効すべりによるとみられる変形とひび割れが見られ、現在も熊本地震に関連した運動が継続していることが推測されました。   

    
    
 
   
 
 写真1)益城町堂園付近: 整備されているが畔のずれは当時の変位量をそのまま残している   
  
 写真2)益城町上陳付近: 地震に伴う顕著な岩盤のずれ   
  
 写真3)西原村萌の里付近: 露頭中に断層と複数回のイベントが確認された   
  
 写真4)御船町高木付近: 道路を横断して余効すべりによるとみられる割れ目が確認された   
  
 写真5)阿蘇大橋付近: 阿蘇大橋崩落地点の現在の状況   
    
 
 
   
 
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