2020年10月28日 何気ないいつもの景色に…

すっかり秋も深まり、少し冬の気配も見えてきました。

東北地方の今年の梅雨明けは8月だったので、短い夏となりました。私は夏は苦手なので、ありがたい気持ちもあるんですがね。

夏…山も海もあるから良いじゃないかって思うでしょ?!高いところが苦手で、水も苦手なんで、100%インドア派なんです。

暑い、寒いの話はここまでとして…季節が移り替わり、いつもの風景も少し変わってきたところですが、通勤でいつも通る場所…バスで何気なく通り過ぎる、とあるマンションの建設現場があります。

最近、本格的な建設工事が始まったようで、大型クレーンなどの重機類が入り、周りがフェンスで囲われました。

建設現場のフェンスって、普通の白いものも多いですが、そこに色んな絵が描かれたものもあれば、造花等で飾られるなど、少し個性のある演出がされる場合も多いですよね。

私が気になっているマンションの建設現場でも、白いフェンスに植木鉢を取り付けて、花を飾るような演出がされています。

ただ、気になったのは、それだけじゃないから…なんです。

ちょうど交差点にあたる現場敷地の角の部分に、ちょっとした展示スペースのようなものを作ってあるんです。

本当なら、写真を撮ってお見せしたいんですが…それをやると場所が特定できてしまったり、いくつもの企業の名前をここで出すことになってしまうのでできないんですよね。

どんな展示をしてあるかというと、その月々に現場に入っている会社の紹介です。

現場に入る会社のヘルメットを逆さまにして、植木鉢に見立てて花を植えているのです。

特に、警備会社のヘルメットの横には警備員さんが使う誘導棒、そのほか、クレーン車やショベルカーのフィギュアが添えられたヘルメットもあり、それぞれの会社が担当している仕事にちなんだアイテムが飾られているのが想像できます。

私は「全米が泣いた!!」みたいな映画を見ても、それでどうしたの?と思う程度で、滅多なことで感動しないタイプなんですが…この工事現場の展示は、ものすごく印象的で感動したんです。

大きな建設現場で、いくつもの会社が入っていると、現場内の調整とか工程管理とか大変だろうと思うし、なかなかキレイごとではない部分もあるかもしれません。

当然、建設業の作業のキツさや危険さもあるでしょう。

ただ、その現場に携わる大小さまざまな会社の名前が全部、表に出るというのはなかなか無いことで、それがああいう形で誇らしげに飾られるということに、うっかり涙が出そうな気持になるんです。

本当に、あの演出を考えた人はスゴい。

その現場自体に親近感を感じるし、こういうことを考える会社が建てたマンションなら考えてみたい…みたいな気持ちも芽生えてくるかもしれません。

工事現場のフェンスは個性ある演出が面白いと思って、これまでもよく見てきたんですが、ああいう演出はどういう人が考えているんだとうと、そのアイデアに関心したのは初めてでした。

  

(投稿者 K)

 
 
   
 
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